◎イスラム国家であるサウジアラビアやイランを含め、「魂が宿るもの」の映像・写真の放映を禁じた国はない。
アフガニスタン、首都カブール、撮影を妨害されるジャーナリスト(AP通信)

アフガニスタン南部ヘルマンド州政府が24日、全てのメディアに対し、生き物の映像や写真を放映しないよう命じた。

違反したメディアは放送免許の剥奪と摘発に直面する可能性がある。

タリバン暫定政権の勧善懲悪省は8月、シャリア(イスラム法)に基づき、メディアでの公共交通機関、髭剃り、式典といった日常生活の放映を禁じる法律を公布していた。

ヘルマンド州政府は全てのメディアに対し、生き物の映像を放映しないよう命じ、さらに生き物の撮影もやめるよう命じた。

スマートフォンでの撮影は可能とみられるが、例外についての詳しい情報はない。

勧善懲悪省は先週、カンダハル州など、3つの州の国営メディア事務所に対し、「魂が宿るもの」の映像・写真の放映をやめるよう命じた。外国メディアは対象外とみられる。

AP通信によると、一部の民間チャンネルも法令順守のため、生物の放映を中止したという。

イスラム国家であるサウジアラビアやイランを含め、「魂が宿るもの」の映像・写真の放映を禁じた国はない。

1990年代後半の旧タリバン政権はほとんどのテレビ、ラジオ、新聞を全面的に禁じていた。

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