◎プーチン氏はこのイベントで西側を嘲笑し、ウクライナ戦争での勝利を誓うとみられる。
ロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領が今週、中国、インド、イラン、トルコの首脳らと熱い抱擁を交わす予定だ。
ウクライナ侵攻によるプーチン氏の逮捕状発行により、ロシアは国際社会から孤立するという西側の予想に反し、NATO加盟国のトルコを含む30カ国以上の首脳や高官がロシア中部カザンに集結し、プーチン氏と握手を交わすことになる。
新興5カ国(BRICS)首脳会議を主催するプーチン氏はこのイベントで西側を嘲笑し、ウクライナ戦争での勝利を誓うとみられる。
BRICSはブラジル、ロシア、インド、中国によって2006年に設立され、2010年に南アフリカが加盟。昨年イラン、エジプト、エチオピア、UAE(アラブ首長国連邦)の4カ国が加わり、サウジアラビア、パキスタン、アゼルバイジャン、マレーシア、トルコが正式に加盟を申請した。
サミットは22~24日の日程。プーチン氏は期間中、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席らと個別に会談する予定だ。
ロシア政府はこのサミットを大成功と称賛している。
ウシャコフ(Yuri Ushakov)大統領補佐官によると、36カ国が代表団を、20カ国以上が首脳を派遣する予定だという。
プーチン氏は20ほどの2国間会談を行う予定。ウシャコフ氏は声明で、「これはロシア国内における過去最大の外交イベントになる可能性がある」と述べた。
サミットの傍ら、プーチン氏は24日に国連のグテレス(Antonio Guterres)事務総長とも会談する予定だ。
グテレス氏はこの2年半、ロシアによるウクライナ侵攻を批判し続けてきた。グテレス氏のロシア訪問は2年以上ぶりである。
ロシアは西側との緊張が続く中、世界の強国と肩を並べるという見栄えだけでなく、ロシアの経済と戦力を補強するために同盟国との連携強化を求めるとみられる。
こうした中、韓国外務省は21日、ウクライナへの派兵を目的とした北朝鮮軍兵士のロシア派遣について、駐韓国・ロシア大使を召還して抗議し、北朝鮮兵の即時本国帰還を求めた。