◎米国の山火事シーズンは10月末頃まで続く。
米カリフォルニア州ロサンゼルスやサンフランシスコなどの一部地域に19日、火災警報が発令された。
国立気象局(NWS)はカリフォルニア州の広い範囲で極度の乾燥と強風により、山火事のリスクが高まっていると警告した。
対象エリアの人口は1500万人超。すでに山火事が発生しているエリアでは一部地域の住民に避難命令が出ている。
カリフォルニア州消防局は警報発令に合わせ、対象地域に増員を派遣。NWSは警報の期間を10月19~26日としている。
オークランド郊外の山林で18日に発生した山火事では2軒の民家が被害を受けた。消防によると、この火災は35%鎮火、焼失面積は数十エーカーとなっている。
リバーサイド近郊で発生した山火事もわずかながら延焼中。焼失面積は17エーカー、鎮火率は40%。
サンフランシスコとサクラメントの山林で18日に発生した山火事も概ね鎮火。焼失面積は869エーカー(東京ドーム75個分)、鎮火率は70%となっている。
カリフォルニア州では昨年、約7100件の山火事が報告され、1300平方キロメートル(東京23区の2倍)が消失した。
今年の全米の山火事による焼失面積は10月初めの時点で3万平方キロメートル(東京都面積の13倍)を超えている。