◎タバコ会社3社はケベック州での法廷闘争に敗れた後、2019年初めにオンタリオ州で別の訴訟に直面していた。
紙巻きタバコ(Getty Images)

大手タバコ会社3社がカナダで長期化している法廷闘争に決着をつけるため、約240億ドルを支払う和解案を提示した。

米フィリップ・モリス・インターナショナルは18日、カナダにおけるタバコ製品関連の訴訟をめぐり、裁判所が任命した調停者がカナダの関連会社2社と共に和解案を提出したと発表した。

フィリップ・モリスのCEOは声明で、「この長期にわたる法廷闘争に終止符を打つ、訴訟の終結に向けたこの重要な一歩を歓迎する」と述べた。

タバコ会社3社はケベック州での法廷闘争に敗れた後、2019年初めにオンタリオ州で別の訴訟に直面していた。

カナダ放送協会(CBC)によると、和解金は325億カナダドル(約3兆5000億円)。州と準州は合わせて248億カナダドル、集団訴訟のメンバーは42億5000万カナダドル、ケベック州以外の州の被害者は25億カナダドルを受け取る予定だ。

3社の負担割合は決まっていない。 

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