◎カンダハル州など、3つの州が国営メディア事務所に対し、「魂が宿るもの」の映像・画像の放映をやめるよう命じた。
アフガニスタン、首都カブール(Getty Images)

アフガニスタンのタリバン暫定政権が運営するメディアが道徳法を遵守するため、いくつかの州で「生物」が映る映像の放映を中止している。タリバン当局が15日、明らかにした。

勧善懲悪省は8月、シャリア(イスラム法)に基づき、メディアでの公共交通機関、髭剃り、式典といった日常生活の放映を禁じる法律を公布した。

これには「人間を含む」生物の映像・画像が含まれている。

勧善懲悪省によると、カンダハル州など、3つの州が国営メディア事務所に対し、「魂が宿るもの」の映像・画像の放映をやめるよう命じたという。

勧善懲悪省の報道官はAP通信の取材に対し、「同省はこれからも道徳法に基づき、必要に応じて勧告を行う」と述べた。

報道官はこの規則が外国メディアを含むすべてのメディアに影響するのかという質問を無視した。

この規制が本当に機能するのか、ニュース番組のキャスターがどうなるかは不明である。

イスラム国家であるイランやサウジアラビアを含め、「魂が宿るもの」の映像・画像の放映を禁じた国はない。

1990年代後半の旧タリバン政権はほとんどのテレビ、ラジオ、新聞を全面的に禁じていた。

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