◎震源地は西部ヘラート州。23年10月7日にM6.3の地震が発生し、その後、M6.3、5.9、5.5の強い余震が起き、被害が拡大した。
2023年10月15日/アフガニスタン、西部ヘラート州郊外の集落(ロイター通信)

アフガニスタン西部で発生したM6.3の大地震から7日で1年となる。

この地震による正確な死傷者数は誰にも分からない。タリバン暫定政権は少なくとも4000人が死亡したと推定している。

国連はこれをはるかに下回る1500人が死亡したと報告している。

生存者たちは手作業で愛する人を探したが、疲れ果て、諦めた。

震源地は西部ヘラート州。23年10月7日にM6.3の地震が発生し、その後、M6.3、5.9、5.5の強い余震が起き、被害が拡大した。

アフガンを襲った自然災害としては、ここ10数年で最も多くの死者を出した。

2021年に政権を奪取したタリバン暫定政権は国際社会に支援を呼びかけ、被災地に物資を送ろうとしたが、うまくいかなかった。

兄と甥を亡くしたヘラート州在住の男性はAP通信の取材に対し、「政府はうまくやったと思う」と語った。

男性は全壊した自宅の下敷きになった妻を助けるために、たった1人でレンガをかき分け、数時間後、妻を救助した。

その後、男性は自力でレンガを積み上げ、自宅を再建した。

同州郊外で生活する男性はAPに、「タリバンの閣僚は病院に足を運び、水と食料を無料で提供してくれた」と語った。タリバンは数カ月かけてヘラート州全土を行脚し、避難民キャンプに足を運び、生存者を慰めたとのこと。

被災者の多くが今もテントで寝泊まりしている。地震で全壊した家屋は2万5000~3万戸と推定されているが、被害の全容は明らかになっていない。

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