◎EUは2022年、北マケドニアとアルバニアとの加盟交渉を開始した。
北マケドニア、首都スコピエ中心部の広場(Getty-Images)

北マケドニアのミツコスキ(Hristijan Mickoski)首相は26日、隣国ブルガリアとの言い争いでEU加盟交渉が遅れる中、アルバニアの加盟交渉が前進し、同国のハードルは上がったという報道に怒りをあらわにした。

ミツコスキ氏は首都スコピエの記者団に対し、「欧州委員会(EUの執行機関)は北マケドニアの内政に干渉している」と主張。これ以上加盟交渉が遅れることは受け入れられないと述べた。

EU加盟27カ国の大使は25日、ブリュッセルの会合でアルバニアの加盟プロセスを推進することで合意した。

北マケドニアとアルバニアは2005年にEUの加盟候補国となった。北マケドニアはその後、旧国名の「マケドニア」が自国の地域名だとするギリシャの反発を受け、19年に国名を変更した。

欧州委員会の報道官は26日、アルバニアと北マケドニアの交渉の道筋が切り離されたことについては明言を避けたものの、この2つの交渉はそれぞれ別の道筋、別の時間軸にあると示唆した。

「欧州委員会はアルバニアとはできるだけ早く、北マケドニアとも同国が関連する基準を満たした後、できるだけ早く交渉を進めたいと考えています...」

EUは2022年、北マケドニアとアルバニアとの加盟交渉を開始した。

しかし、ブルガリアが北マケドニアの言語と文化の問題で異議を唱え、北マケドニアが憲法にブルガリアの少数民族を明記しない限り、EU加盟を認めないと主張した。

ミツコスキ政権はブルガリアの言い分に理解を示したものの、「ブルガリアが先にEU加盟を認めた場合のみ、憲法を改正する」と主張している。

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