◎この事件は22日に発生。ロシアを含む11カ国の外交官の車列を扇動していたパトカーがIEDに接触し、警察官1人が死亡、4人が負傷した。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州のアフガン国境(Getty Images)

パキスタン最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)は23日、北西部カイバル・パクトゥンクワ州で道路脇に設置されたIED(即席爆発装置)が爆発し、警察官5人が死傷したテロ攻撃への関与を否定した。

この事件は22日に発生。ロシアを含む11カ国の外交官の車列を扇動していたパトカーがIEDに接触し、警察官1人が死亡、4人が負傷した。現場は同州の州都ペシャワルの北方約250キロに位置する町の市道。

車列にはインドネシア、ポルトガル、カザフスタン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ジンバブエ、ルワンダ、トルクメニスタン、ベトナム、イラン、ロシア、タジキスタンの外交官が乗っていた。

警察によると、犯行声明を出した組織は確認されていない。

TTPの報道官は声明で、この攻撃への関与を否定した。

TTPとアフガニスタンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

パキスタンのザルダリ(Asif Ali Zardari)大統領、シャリフ(Shehbaz Sharif)首相、その他政府高官がこの攻撃を非難している。

特使たちは全員無事だったが、捜査当局は警備計画に問題があった可能性があると示唆している。

それによると、車列のルートは機密扱いで、爆弾処理班が事前にルートをチェックし、問題がないことを確認していたにもかかわらず、爆発に見舞われたという。

国家警察は22日、あらゆる可能性を考慮し、関係者から話を聞いていると声明を出した。

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