◎青舌病は虫を媒介して感染する病気で、動物から動物に感染することはなく、人間には無害である一方、反芻動物(ヒツジや牛など)は重症化リスクが高いとされる。
ノルウェーの農場(Getty Images/AFP通信)

ノルウェーの複数の農場で青舌病(ブルータング)に感染した家畜が確認された。政府が19日、明らかにした。

それによると、同国で青舌病が確認されたのは15年ぶり。

青舌病は虫を媒介して感染する病気で、動物から動物に感染することはなく、人間には無害である一方、反芻動物(ヒツジや牛など)は重症化リスクが高いとされる。

ノルウェー当局によると、青舌病が最初に検出されたのは9月6日、南部の農場で数頭が感染したという。

それ以来、複数の農場で数十頭が感染。当局はワクチン接種を行い、感染拡大を食い止めようとしている。

スウェーデン、デンマーク、ドイツ、フランス、オランダでも発生が報告されている。

専門家によると、このウイルスはダニを介して広がることが多いという。

スウェーデン当局は今週、家畜へのワクチン接種を本格化させた。

デンマークは先月下旬に最初の感染を報告。ドイツ国境近くの羊と牛を飼っている農場で検出された。

家畜に現れる症状としては高熱、口内炎、顔や舌の腫れ、酸素不足からくるチアノーゼと呼ばれる舌の青色化などがある。ヒツジ、牛、ヤギは呼吸困難に陥ることもある。

専門家によると、感染した家畜の乳がヒトの健康に影響を与えることはないものの、乳量は減少するという。

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