◎フーシ派は9月10日に1機目を、16日に2機目を撃墜した。
米軍のドローン「MQ9リーパー」(Getty Images)

イエメンの親イラン武装組織フーシ派がこの1週間で米軍のドローン「MQ9リーパー」を2機撃墜した。国防総省が18日、明らかにした。

それによると、フーシ派は9月10日に1機目を、16日に2機目を撃墜したという。

フーシ派がSNSで共有した動画にはリーパーのように見える機体が墜落する様子と、地上でバラバラになった機体の残骸が映っていた。

リーパーは1機約3000万ドル(約42億円)で、高度5万フィート(1万5240メートル)まで飛ぶことができる。連続飛行可能時間は24時間。米軍とCIA(中央情報局)がイエメン上空で何年も前から運用している。

国防総省のライダー(Pat Ryder)報道官は記者会見で、「当局はこの墜落に関する調査を続けている」と述べたが、詳しい説明は避けた。

またライダー氏はガザ紛争が始まって以来、10機のリーパーを撃墜したというフーシ派の主張は正確ではないと指摘。「安全上の理由から、正確な数は言えない」と述べた。

2014年にフーシ派が首都サヌアと北部を掌握して以来、米軍は2017年、19年、23年、そして今年、少なくとも7~8機のリーパーをイエメン領内で失っている。

フーシ派の報道官は16日の声明で、「米軍はこの1週間でリーパーを3機失った」と主張していた。

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