◎現場はアデン郊外の山岳地帯。14人の乗客を乗せていたバンが横転し、数メートル下の岩場に転落した。
イエメン南部アデン州の山岳地帯で乗用車が横転し、道路沿いの斜面に転落、少なくとも14人が死亡した。国営メディアが8日に報じた。
それによると、現場はアデン郊外の山岳地帯。14人の乗客を乗せていたバンが横転し、数メートル下の岩場に転落した。
国営サバ(Saba)通信は当局者の話しとして、1人が救助され、近くの病院に搬送されたと伝えている。
それ以上の詳細は明らかになっていない。
内戦下のイエメンでこのような交通事故は珍しくなく、毎年数千人が亡くなっている。原因の多くがスピード違反や無謀運転である。
イエメンが内戦に突入したのは2014年。イランの支援を受ける反政府勢力フーシ派が首都サヌアと北部の大部分を掌握し、政府は南部、そしてサウジアラビアへの亡命を余儀なくされた。
サウジ主導の連合軍は2015年3月、国連の承認を受ける政府を政権に復帰させるため、米国の支援を受け、フーシ派への攻撃を開始した。
この内戦は世界最悪の人道危機に発展。この10年で民間人や戦闘員など15万人以上が死亡。推定2000万人が深刻な食料に直面している。