◎11号の7日0時時点の中心気圧は905hpa。最大風速は55メートル、最大瞬間風速は80メートルとなっている。
中国南部・海南省の文昌市に6日午後、超大型の台風11号(ヤギ)が上陸した。
中国中央テレビ(CCTV)によると、台風は現地時間16時頃、最大風速55メートルの暴風雨を伴い、文昌市のベイエリア付近に上陸したという。
気象台は11号を過去10年で最も強い台風と指摘。市民に不要不急の外出を控え、命を守る行動を取るよう呼びかけている。
11号は2014年に上陸した9号(ラマスーン)以来の勢力でこの地域に接近。気象台によると、この時期に上陸したものとしては、過去最強クラスだという。
11号の上陸に先立ち、海南島の住民約40万人が安全な場所に避難した。電車、船、飛行機はすべて運休、学校は閉鎖された。
台風11号がフィリピン北西部から南シナ海に向けたのは4日、その時点ではまだ熱帯低気圧であった。
フィリピンでは少なくとも16人が死亡、17人が行方不明となり、北部と中部地域で200万人以上が影響を受けた。
CCTVは専門家の話しとして、「11号は海南省と広東省の広い範囲に大きな被害をもたらす可能性がある」と伝えている。
11号の7日0時時点の中心気圧は905hpa。最大風速は55メートル、最大瞬間風速は80メートルとなっている。
上陸直後、海南省では広範囲で停電が発生し、約83万世帯が影響を受けたと伝えられている。