◎アフガンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年、テロ攻撃が相次いでいる。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で正体不明の武装勢力が陸軍基地に攻撃を仕掛け、兵士3人と武装勢力の戦闘員4人が死亡した。当局が9日、明らかにした。
それによると、武装勢力はアフガン国境に近い同州の渓谷にある陸軍の拠点3か所を襲撃、銃撃戦になったという。
陸軍の報道官は声明で、「このテロ攻撃により兵士3人とテロリスト4人が死亡。現場から逃走した者たちを追跡している」と述べた。
それ以上の詳細は明らかになっていないが、一部の地元メディアはTTP(パキスタンのタリバン運動)から分離した武装勢力が犯行声明を出したと伝えている。
それによると、この武装勢力はアフガンに拠点を置いているという。
TTPとアフガンのタリバン暫定政権は別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。
アフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年、テロ攻撃が相次いでおり、その多くにTTPが関与している。