◎カンクンやその南方に位置するプラヤデルカルメンなどのビーチリゾートは近年、麻薬カルテルの暴力に悩まされている。
メキシコ南東部キンタナロー州のリゾート地カンクンでジェットスキーに乗った武装集団がライバル組織に向けて銃を乱射し、12歳の少年が死亡した。警察が29日、明らかにした。
それによると、少年はこの組織と関係のない地元の住民とみられ、病院に搬送後、死亡が確認されたという。
少年は家族と一緒にビーチを訪れ、銃撃戦に巻き込まれたとみられる。
州警察は声明で、「ジェットスキーに乗った武装兵とビーチにいた組織の戦闘員は現場から逃走した」と明らかにした。
それによると、両組織は麻薬の密売をめぐって争うライバルとみられる。
現時点で逮捕者は出ておらず、警察が捜査している。
カンクンやその南方に位置するプラヤデルカルメンなどのビーチリゾートは近年、麻薬カルテルの暴力に悩まされている。
プラヤデルカルメンでは2年前、カナダ人2人が何者かに殺害された。警察は国際的な麻薬・武器密売組織の抗争に巻き込まれたとみて捜査している。
2021年にはカンクンの南に位置するリゾート地トゥルムで2人の観光客が麻薬密売組織の銃撃戦に巻き込まれて死亡した。