◎同社は今年、複数の問題に直面している。
フランスの原子燃料会社オラノ社のロゴ(Getty Images)

フランスの原子燃料会社オラノ社は26日、上半期の決算を発表し、1億3300万ユーロの損失を計上した。1億1700万ユーロの純利益を出した昨年上半期とは対照的である。

同社は今年、複数の問題に直面している。

大きな問題のひとつは先月、西アフリカのニジェール軍政が世界最大のウラン鉱山を同社から剥奪すると決定を下したことだ。

さらに、オラノ社が63%出資する子会社ソメール社はニジェール北部の鉱山からウランを輸出できずにいる。軍政は1年前からウランの輸出を禁じている。

この結果、同社は契約先への補償などに追われ、損失を計上することとなった。

軍指導部は1年前民主的な選挙で選出されたバズム(Mohamed Bazoum)大統領を追放し、政権を掌握。イスラム過激派との戦いに勝利すると誓ったが、治安は回復するどころか悪化している。

専門家によると、軍政はウランを含む鉱業部門の取り引きをロシアのような同盟国に限定しているという。

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