◎当局の捜索任務を請け負った地元の登山家たちがオオニシ・ヒロシさん(64歳)の遺体をクレバスから引き上げ、無事収容した。
ヒマラヤ山脈(Getty Images)

パキスタン当局が北部のスパンティーク山(標高7027メートル)で死亡が確認された日本人登山家の遺体を収容した。現地メディアが9日に報じた。

それによると、当局の捜索任務を請け負った地元の登山家たちがオオニシ・ヒロシさん(64歳)の遺体をクレバスから引き上げ、無事収容したという。

オオニシさんは今月初め、スパンティーク山への登頂に成功し、他の日本人登山家と下山中、足を滑らせてクレバスに落下。その後、死亡が確認された。

この山では先月にも2人の日本人登山家が死亡している。2人は先月13日に行方不明となり、うち1人がその2日後に発見された。もう1人の遺体もヘリ部隊が発見したが、天候不良により捜索打ち切りとなった。

AP通信は当局者の話しとして、「捜索を請け負った登山家たちが6日かけてオオニシさんの遺体を収容し、首都イスラマバードに移送している」と報じた。

オオニシさんの家族は来週パキスタンに到着する予定。

地元当局によると、オオニシさんが転落したクレバス周辺の天候は不安定で、当局はヘリでの救助を断念し、地元の登山家6人に救助を依頼したという。

スパンティーク山は日の出と日没時に金色に輝くことで知られ、人気の観光地となっている。

パキスタンやネパールなどでは毎年、多くの登山家が世界最高峰の山々に挑み、死亡したり、行方不明になっている。

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