◎ケープタウンとその周辺地域は低気圧の影響で大荒れとなり、少なくとも12日まで大雨、強風、洪水に警戒が必要。
南アフリカ・ケープタウンに低気圧が直撃し、スラム街の掘っ立て小屋約1000戸が全壊、約4000人が避難を余儀なくされた。地元当局が8日、明らかにした。
気象台によると、ケープタウンとその周辺地域は低気圧の影響で大荒れとなり、少なくとも12日まで大雨、強風、洪水に警戒が必要だという。
市当局は海岸沿いの地域に波浪警報を出し、海辺に近づかないよう呼びかけている。
地元メディアによると、市当局は4日から警戒態勢を取り、警報が出ている地域の住民に避難を呼びかけていたという。
当局はケープタウン郊外の複数のスラム街が大きな影響を受ける可能性があると警告していた。
この地域で活動する援助団体はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「少なくとも1000戸の掘っ立て小屋が強風で吹き飛び、4000人が学校や公民館に避難している」と書き込んだ。
それによると、同団体は3000枚の毛布と1万食を避難者に提供したという。
他の地域でも大雨による洪水が発生し、30以上の地域で停電が報告されている。被害の全容は明らかになっておらず、当局が調査している。