◎検察は男を殺人未遂罪で起訴している。
スロバキアのフィツォ(Robert Fico)首相が銃撃された事件について、捜査当局は4日、容疑者の男をテロ容疑で再逮捕したと明らかにした。
検察は男を殺人未遂罪で起訴している。
フィツォ氏は5月15日、中部ハンドロバの市庁舎前で腹部を撃たれ、バンスカービストリツァの病院に緊急搬送された。
検事総長の報道官は声明で、「容疑者はテロ容疑に問われている」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
警察は当初、男が単独で事件を起こしたという見方を示していたが、その後、「第三者が政治的な理由で関与した可能性がある」と明らかにしていた。
フィツォ氏は順調に回復し、現在自宅療養中である。
裁判所は男を公判まで勾留するよう命じた。
フィツォ氏の与党・スメルは昨年9月の議会選(一院制、定数150)で第1党に躍進。フィツォ氏を党首とする連立政権が発足した。
フィツォ氏はウクライナ支援を停止するなど、EUの親欧米派に反旗を翻し、ハンガリーのオルバン(Viktor Orbán)首相と共にロシア寄りの姿勢を取っている。
フィツォ氏の政策に抗議する人々は首都ブラチスラバなどで繰り返し集会を開いている。