◎この政治顧問はリトアニアに亡命している。
ベラルーシ・ミンスクの裁判所が亡命中の野党指導者顧問に禁固20年を言い渡した。人権団体「ビアスナ人権センター」が21日、明らかにした。
それによると、ミンスク地裁は20日夜に結審した欠席裁判でリトアニアに亡命中の反政権派チハノフスカヤ(Svitalana Tsikhanouskaya)氏の政治顧問に国家反逆罪や大統領侮辱罪で禁固20年を宣告したという。
この政治顧問もリトアニアに亡命している。
独裁者のルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は2020大統領選後の抗議デモを力でねじ伏せ、野党指導者を含む多くの反体制派を一蹴した。
この弾圧で3万5000人以上が逮捕され、数千人が拘留中に暴行を受け、数百の独立系メディア、NGO、人権団体が閉鎖に追い込まれた。
欧米諸国はこの選挙を茶番と呼び、ベラルーシに厳しい経済制裁を科している。
国内にとどまった野党政治家は軒並み投獄され、その中には2022年にノーベル平和賞を受賞した人権活動家ビアリアツキー(Ales Bialiatski)氏も含まれている。
ビアスナによると、政治顧問はオンラインで証言したいとミンスク地裁に申し出たが、拒否されたという。