◎沈没したと貨物船がイスラエルと関係しているかどうかは不明である。
イエメン、首都サヌア、親イラン武装組織フーシの戦闘員(ロイター通信)

イエメンの親イラン武装組織フーシ派の攻撃を受けたばら積み貨物船の乗組員1人が死亡したとみられる。現地メディアが19日に報じた。

この貨物船は数日前にフーシ派のミサイル攻撃を受け沈没したとみられる。しかし、この海域で警戒にあたる米中央軍(CENTCOM)は沈没を認めず、声明も出していない。

フーシ派の報道官は19日、リベリア船籍でギリシャの会社が所有するばら積み貨物船を攻撃したと犯行声明を出した。

英国海運貿易オペレーション(UKMTO)もこの貨物船が紅海で攻撃を受け、その後沈没したとみられると発表。同海域の船舶に警戒を呼び掛けた。

UKMTOは声明の中で、「この貨物船が沈没したとみられる地点にはゴミと油が散乱している」と述べた。

フーシ派はイスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区から撤退するまで紅海・アデン湾の船舶を攻撃すると宣言。イスラエルと関係のない船舶も被害を受けている。

沈没したと貨物船がイスラエルと関係しているかどうかは不明である。

フーシ派は昨年10月以降、この海域の船舶に60回以上攻撃を仕掛け、計4人の船員を殺害。1隻を拿捕し、2隻を沈没させた。

フーシ派によると、CENTCOMは今年1月以降、イエメン領内を複数回空爆し、5月30日の空爆では少なくとも16人が死亡、42人が負傷したという。

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