◎事件はユーロ2024の試合(オランダ対ポーランド)が始まる数時間前に発生。市内をパトロールしていた警察官が火炎瓶とハンマーを持った男を発見した。
ドイツ警察は16日、北部の港湾都市ハンブルクで火炎瓶とハンマーを所持した男に警告射撃を行い、銃弾が足に当たったと明らかにした。
それによると、事件はユーロ2024の試合(オランダ対ポーランド)が始まる数時間前に発生。市内をパトロールしていた警察官が火炎瓶とハンマーを持った男を発見したという。
男はドイツ国籍の39歳。警察官に向かってきたため、足を撃たれ、病院に緊急搬送された。他にケガをした人はいなかった。
警察によると、男は入院したものの、命に別条はないという。
ハンブルクはこの日、ユーロ2024目的の観光客で賑わっていた。
ドイツ通信社(dpa)は警察関係者の話しとして、「負傷した男は精神疾患を患っていた可能性があり、現時点でテロの兆候はみられない」と伝えている。
ユーロ2024はドイツ全土の都市で開催中。決勝戦は7月14日に行われる予定だ。
警察当局はこの期間中、サポーターの暴力や過激派によるテロ攻撃のリスクが高まっているとして、厳戒態勢を敷いている。
東部ザクセン・アンハルト州では15日、ユーロ2024のテレビ中継を見ていたアフガン国籍の男が4人を負傷させた後、警察官に射殺された。