◎首都アテネ、キクラデス諸島、クレタ島を含むギリシャ中南部の最高気温はこの日、40度を超えた。
ギリシャ・アテネの世界遺産アクロポリスが13日、季節外れの熱波に見舞われ、2日連続で閉鎖された。
文科省は市内の気温が午前の時点で40度に達したことを受け、正午から午後5時までアクロポリスへの立ち入りを制限した。
他の観光地でも同様の措置が取られ、多くの観光客が屋内に逃げ込んだ。
アテネ、キクラデス諸島、クレタ島を含むギリシャ中南部の最高気温はこの日、40度を超えた。
当局は毎年この時期に発生する山火事への警戒を強めている。
首相府の報道官は声明で、「高温、乾燥、強風が重なり、山火事のリスクが高まっている」と警告した。
消防当局も一部地域でリスクが高まっているとして、屋外でバーベキューをしたり、野焼きをしないよう呼びかけている。
一方、保健当局は熱中症のリスクが高まっているとして、一部地域でゴミ収集を中止し、市内に7つのクールスポットを設置すると発表。警察と消防はサーマルカメラを搭載したドローンを使って体調を崩したり、倒れている人がいないか確認している。
気象台によると、14日のアテネの最高気温は37度。15日は35度を下回る見通しだが、その後も雨は降らず、乾燥した状態が続く。