◎ブケレ大統領は今年2月の大統領選で他の候補を圧倒。得票率は84.7%であった。
エルサルバドルのブケレ大統領(Getty Images)

エルサルバドルの捜査当局は5月31日、大統領就任式に合わせて国内各地に爆弾を仕掛けようとした武装勢力のテロ計画を阻止したと明らかにした。

それによると、この計画には1980~92年の内戦で兵役した退役軍人が関与しているという。

国家警察はSNSに写真と声明を投稿。導火線付きの小型シリンダー爆薬や硝酸アンモニウムが入った袋などを公開した。

警察はサルバドール反乱旅団と呼ばれる組織を非難し、左翼政党の元下院議員であるメララ(José Santos Melara)氏を含む少なくとも8人を逮捕したと明らかにした。

警察は首都サンサルバドル郊外の拠点を捜索し、爆薬などを押収。それによると、ガソリンスタンド、スーパーマーケット、政府庁舎などが標的になっていたという。

メララ容疑者は全国退役軍人会の責任者である。他の7人の身元は明らかになっていない。

地元でBPRと呼ばれる反政府ゲリラはSNSに声明を投稿。「メララ氏の逮捕は恣意的、政治的迫害であり、容認できない」と主張した。

またBPRはメララ容疑者の釈放を要求し、「6月1日に就任する非合法大統領を認めず、新たな闘争の開始を宣言する」と述べた。

ブケレ(Nayib Bukele)大統領は今年2月の大統領選で他の候補を圧倒。得票率は84.7%であった。

議会選ではブケレ氏の与党・新思想党(NI)が60議席中54議席を獲得した。

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