◎旧ビアフラ共和国の樹立と独立を一方的に宣言し、連邦政府軍と戦ったビアフラの先住民族で構成される反政府勢力が犯行声明を出した。
ナイジェリア南東部アビア州で反政府勢力が検問所を襲撃し、陸軍兵士5人と市民6人が死亡した。地元当局が5月31日、明らかにした。
それによると、旧ビアフラ共和国の樹立と独立を一方的に宣言し、連邦政府軍と戦ったビアフラの先住民族で構成される反政府勢力が犯行声明を出したという。
旧ビアフラ共和国をめぐる「ビアフラ戦争(1967~70年)」では数万人が死亡、その後の大飢饉で100万人以上が餓死したと推定されている。戦争はビアフラ側の無条件降伏で終結した。
ビアフラの反政府勢力は南東部地域で新たな独立国家の樹立を推し進めるため、検問所や警察署を何度も襲撃してきた。
地元メディアによると、ビアフラの攻撃で死亡した兵士・警察官・一般市民はこの数年で500人近くに達したという。
国防省の報道官は31日、「アビア州に部隊を展開し、テロリストの前哨基地を攻撃した」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。
ビアフラの反政府勢力は独立国家の樹立だけでなく、国家反逆罪とテロ容疑で逮捕・起訴されている指導者の釈放を求めている。