◎ウクライナの同盟国であるポーランドはロシア側の標的になっている。
ポーランド政府は27日、ロシアとその同盟国ベラルーシの国境約700キロを「要塞化」すると発表した。
陸軍の報道官は記者会見で、「これは1945年に世界大戦が終結して以来、NATOによる最大規模の防衛プロジェクトになる」と強調した。
トゥスク(Donald Tusk)首相は先週、ロシアとベラルーシの国境警備を強化するために約25億ドルを投資すると発表していた。
ウクライナの同盟国であるポーランドはロシア側の標的になっている。
ポーランド政府はサイバー攻撃、テロ未遂、不法に国境を越える移民など、ロシア側がEUを不安定化させるために、様々な攻撃を仕掛けていると非難してきた。
トゥスク政権はこの国境要塞化を「シールド・イースト」と名付け、2028年までにすべての工事を完了させるとしている。
地元メディアによると、その作業は数カ月前から始まっていたという。
陸軍の報道官は「最新鋭の対ドローン監視・防衛タワー、対戦車地雷、シールド、溝、掩蔽壕、シェルター、サイバー攻撃対策などを構築する。その役割は侵略者を抑止することだ」と強調した。
このプロジェクトはNATO加盟国のバルト三国(リトアニア、ラトビア、エストニア)と共同で構築される地域防衛インフラの一部である。
ポーランドはGDPの4%以上を国防費に充てている。
このプロジェクトはEU圏の東部国境を強化するものでもあるため、EUの執行機関である欧州委員会も予算の一部を計上する予定だ。