◎オルテガ大統領は2018年の大規模デモを武力で鎮圧して以来、独裁支配を強めている。
ニカラグア国家警察は21日、オルテガ(Daniel Ortega)大統領の弟であるウンベルト・オルテガ(Humberto Ortega)氏を監視下に置いたと認めた。
警察は声明で、「厚労省の職員が心臓病を患っているオルテガ氏の自宅を訪問し、健康状態を評価した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
国営メディアによると、警察はウンベルト氏がオンラインニュースメディアのインタビューを受けた20日に自宅を包囲したという。
ウンベルト氏はインタビューの中で兄との関係が緊張状態にあると語り、「最近はカジュアルな会話をすることもなくなった」と述べていた。
またウンベルト氏はオルテガ大統領を「権威主義的、独裁的」と評し、そのような政府の指導者が亡くなった場合、政権を維持することは困難であると述べた。
オルテガ大統領は2018年の大規模デモを武力で鎮圧して以来、独裁支配を強めている。
それ以来、数十万人が国外に逃亡したり、亡命を余儀なくされた。