◎アフガンでは2021年8月の政変以来、イスラム国(ISIS)系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。
アフガニスタン中部バーミヤン州で武装集団が銃を乱射した事件について、タリバン暫定政権とスペイン政府は18日、スペイン国籍の3人を含む6人が死亡、7人が負傷したと明らかにした。
事件は17日未明に発生した。
当局はスペイン人3人を含む4人が死亡したと報告していたが、これを6人に訂正した。
暫定政権の報道官によると、事件に関与したとされる7人が逮捕されたという。
犯行声明を出した組織は確認されていない。
暫定政権の報道官は国籍に言及しなかったが、スペイン外務省は「3人のスペイン人がこの攻撃で死亡し、もう1人が負傷した」と明らかにしていた。
AP通信はバーミヤン州当局者の話しとして、「死傷した7人の外国人はスペイン、ノルウェー、オーストラリア、ラトビア国籍であった」と伝えている。
それによると、負傷者全員が治療のため首都カブールに移送され、容体は安定しているという。
国連アフガニスタン支援団は18日、犠牲者に哀悼の意を表し、負傷者に支援を提供していると明らかにした。
タリバンは観光客の誘致に力を入れている。政変が起きた2021年の外国人観光客は691人、22年は約2300人、昨年は7000人を超えた。
バーミヤン州は4~6世紀にかけて崖に造られた古代遺跡群でよく知られている。その一部は2001年に国際テロ組織アルカイダの働きかけにより、破壊された。