◎南米のチェーンソーマンである自由至上主義者のミレイ大統領がサンチェス首相と会談する予定はない。
アルゼンチンのミレイ(Javier Milei)大統領が18日、3日間のスペイン訪問を開始した。
ミレイ氏は首都マドリードで開催された保守系新聞のイベントに出席。自身の著書を紹介した。
万雷の拍手に気を良くしたミレイ氏はサンチェス政権を激しく非難し、「社会主義は詐欺であり、恐怖である」と語った。
またミレイ氏は自身の政策を称賛。「世界中のあちこちで私たち(右翼)にスポットライトが当たっている。赤(左翼)は恐怖を感じているだろう」と述べた。
南米のチェーンソーマンである自由至上主義者のミレイ氏がサンチェス(Pedro Sánchez)首相と会談する予定はなく、代わりにその政敵である極右政党ボックス(VOX)が主催する会合に出席する予定だ。
ミレイ氏はハイテク界の億万長者であるマスク(Elon Musk)CEOと結ばれ、復権を目指すトランプ(Donald Trump)前米大統領を称賛してきた寵児であり、このような外国訪問を好む傾向にある。
今年初めに米国を訪問した際にはホワイトハウスを避け、代わりに保守系政治集会「保守政治行動会議(CPAC)」のステージに立ち、トランプ氏と誓いのハグを交わした。
ミレイ氏はサンチェス氏の妻ゴメス(Begoña Gómez)夫人の汚職疑惑を追求するよう求め、左派政権に引退を勧告した。
ボックスを支持する民間の弁護士会はゴメス氏がその地位を利用してビジネス取引に影響を与えたと告発。マドリード地裁は先月、訴状を受理した。