◎シャキーラさんはオフショア会社を通じて2018年の収入から670万ユーロを脱税した疑いで捜査を受けていた。
スペインの裁判所は9日、検察当局の勧告を受け、コロンビアの歌手シャキーラ(Shakira)さんの脱税裁判を棚上げした。
シャキーラさんはオフショア会社を通じて2018年の収入から670万ユーロを脱税した疑いで捜査を受けていた。
シャキーラさんは不正行為を否定している。
この疑惑を最初に提起したバルセロナ地検は8日、「犯罪を立証する十分な証拠がない」として、捜査を打ち切るよう勧告した。
カタルーニャ自治州の裁判所は9日付けの声明で、「当局によるさらなる告発がないことから、この裁判をこれ以上進める理由がない」と述べた。
同裁判所は「シャキーラさんが意識的かつ自発的に、税務上重要な意味を持つ情報や書類を隠したことを証明できる証拠はなく、兆候もない」としている。
シャキーラさんは昨年、別の脱税事件でスペイン当局と和解。罰金730万ユーロを支払うことに同意し、実刑判決を免れた
シャキーラさんは2012~14年の収入に対する税金約1450万ユーロおよび、2018年の収入に対する税金670万ユーロを支払わず、脱税の罪に問われていた。