◎カンボジア政府は長い間、批評家や政敵を迫害するために司法制度を悪用していると非難されてきた。
カンボジア・プノンペンの地方裁判所が7日、フェイスブックへの投稿をめぐり、カンボジア労働総連合(CLC)の副委員長に禁固18カ月の実刑判決を言い渡した。現地メディアが8日に報じた。
それによると、副委員長は2年前、フェイスブックにカジノリゾートのスタッフが治安当局に逮捕されたことを批判するコメントを投稿したとして、逮捕・起訴されたという。
CLCはこの事件について、「政府が国内の労組に圧力をかけている」と非難している。
プノンペン地裁は暴動を扇動した罪と、司法を中傷した罪で副委員長に禁固18カ月を言い渡した。
カンボジア政府は長い間、批評家や政敵を迫害するために司法制度を悪用していると非難されてきた。
政府は民主主義の名の下で法の支配を推進していると主張しているが、与党・カンボジア人民党に異議を唱えた政党は解散させられたり、指導者が投獄されたり、嫌がらせを受けたりしている。
プノンペンの最高裁判所は先週、著名な女性労組の書記長に禁固2年の実刑判決を言い渡したばかりである。
この書記長は昨年5月、プノンペンのカジノリゾートで労働者が搾取されているとして、ストライキを呼びかけ、その後、暴動を扇動した罪で逮捕。地裁で有罪判決を受けていた。