◎約900万人のX(旧ツイッター)フォロワーを持つテイト被告とその弟、および身元不明の女性2人は2022年末、組織犯罪と人身売買に関与した疑いで逮捕された。
ルーマニア・ブカレストの裁判所は26日、人身売買などの罪で起訴されているアンドリュー・テイト(Andrew Tate、保釈中)被告の裁判を始めることができると裁定した。
ブカレスト地裁はテイト被告に関する検察の証拠が法的基準を満たしていると裁定したものの、初公判の日程は決めなかった。
地元メディアによると、テイト被告の弁護士は即日控訴したという。
約900万人のX(旧ツイッター)フォロワーを持つテイト被告とその弟、および身元不明の女性2人は2022年末、組織犯罪と人身売買に関与した疑いで逮捕。昨年6月に強姦、人身売買、犯罪組織を結成した罪で起訴された。
テイト被告は容疑を丸ごと否定し、検察を「政府の命を受けた暗殺集団」と呼んだ。
テイト被告の弁護士は地裁前で記者団の取材に応じた、「地裁の決定は法的根拠を欠いている」と語った。「これは完全に違憲、とんでもない判決です...」
この裁判は被告側が検察の証拠に異議を申し立てることができる予備審問の段階であり、何カ月も議論されてきた。
テイト被告は1月、検察による資産差し押さえに異議を唱える裁判で勝訴。検察は判決を不服として上告している。
捜査当局はテイト兄弟のロールス・ロイス、フェラーリ、ポルシェ、BMW、アストン・マーチン、メルセデス・ベンツなど、推定360万ユーロ相当の資産を押収している。