◎シスタンバルチスタン州はイランで最も開発が遅れている地域のひとつである。
イラン南部シスタンバルチスタン州でイスラム過激派とみられる武装集団が警察の車列に待ち伏せ攻撃を仕掛け、警察官6人を殺害した。国営イラン通信(IRNA)が9日に報じた。
それによると、事件はシスタンバルチスタン州郊外の舗装されていない道路で発生。警察官2人が重傷を負い、病院で手当てを受けている。
IRNAは隣国のパキスタンに拠点を置く過激派ジャイシュ・アル・アドルが犯行声明を出したと報じている。
ジャイシュ・アル・アドルはイラン南部の少数民族バルチ族の権利拡大を求めているとされ、イランを含むいくつかの国がテロ組織に指定している。
シスタンバルチスタン州では先週、少なくとも3地域で陸軍と武装勢力が衝突し、陸軍兵士16人と武装勢力の戦闘員18人が死亡したと伝えられている。
シスタンバルチスタン州はパキスタンおよびアフガンと国境を接し、過激派、麻薬密売組織、治安当局の戦闘の舞台になっている。昨年12月には武装勢力が州警察を襲撃し、警察官12人が殺害された。
シスタンバルチスタン州はイランで最も開発が遅れている地域のひとつである。