◎オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1980年代に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。
トルコ政府は27日、シリアとイラク北部に拠点を置くクルド人武装勢力と関係がある70以上の拠点を空爆したと発表した。
国営メディアによると、国防相は軍幹部との会議の中で「クルドのテロリスト少なくとも59人を空爆と地上攻撃で一掃した」と述べた。
国防省の報道官はSNSに声明を投稿。クルド人武装勢力との戦闘で23日に陸軍兵士6人、22日にも6人が死亡したことに言及し、「我々は仇を討った」と強調した。
クルド自治政府は声明を出しておらず、現地の状況は不明である。
トルコ当局は22日、テロ組織に指定しているクルド労働者党(PKK)に属する過激派がイラク北部のクルド人自治区にあるトルコ軍基地に潜入を試みたと発表。その日と翌日、トルコ陸軍の兵士12人が銃撃戦の末、死亡した。
トルコはこれに対し、イラクとシリアのクルド組織に対する空爆を開始した。
オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1980年代に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。