◎コロラド州の連邦裁判所は先週、トランプ前大統領は来年予定されている大統領選に立候補する資格がないと裁定。これにより、同氏はコロラド州での出馬を禁じられた。
ドナルド・トランプ前大統領(AP通信)

連邦捜査局(FBI)がコロラド州におけるトランプ裁判で画期的な判決を下した判事に対する複数の脅迫を捜査している。現地メディアが26日に報じた。

コロラド州の連邦裁判所は先週、トランプ(Donald Trump)前大統領は来年予定されている大統領選に立候補する資格がないと裁定。これにより、同氏はコロラド州での出馬を禁じられた。

地裁は2021年1月6日の連邦議会襲撃事件を理由に、トランプ氏の出馬は「憲法修正第14条」により不適格であると指摘した。

憲法修正第14条・・・憲法順守を誓った公務員が反乱に関与したり、反乱を起こした人物に対し支援や便宜を提供した場合、将来の公職への就任を認めないと規定。

デンバー警察は26日、市内の裁判官の自宅周辺のパトロールを強化していると発表。デンバーのFBI事務所も地元警察を支援していると明らかにした。

トランプ氏の陣営はコロラド地裁の判決には欠陥があると主張。上告手続きを開始すると宣言した。

憲法修正第14条は南北戦争後、南軍の分離独立派が統一後の米国で政権に復帰するのを阻止するために制定された。

同条項は「反乱または反乱に関与した公務員は連邦政府の公職に就く資格を失う」と規定している。

親トランプ派のネットワークを監視する調査団体アドバンス・デモクラシー( Advance Democracy)によると、判決のニュースが流れた後、地裁判事に対する脅迫がネット上に多数投稿されたという。

投稿の中には判事の住所や電話番号など個人的な情報も含まれていたとされる。

X(旧ツイッター)には「判事を吊るす」「射殺する」といった投稿が多数寄せられた。匿名性の高いSNSテレグラム、トランプ氏所有のトゥルース・ソーシャル、その他いくつかのウェブサイトでも脅迫めいた投稿が散見されている。

Xの脅迫のいくつかは削除されたが、残っているものもある。

一部のXユーザーは「コロラド地裁に乗り込もう」「判事の家を焼いてやる」などと投稿している。

AP通信は関係者の話しとして、「FBIは脅迫めいたコメントを投稿したユーザーを追跡している」と伝えている。

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