◎シスタンバルチスタン州で活動する過激派や分離主義勢力の多くが隣国パキスタンの山岳地帯に拠点を置いているとされる。
イラン南部シスタンバルチスタン州の警察署で銃撃戦があり、11人が死亡、8人が負傷した。国営イラン通信(IRNA)が15日に報じた。
それによると、分離主義勢力が15日の午前2時頃に同州の警察署を襲撃し、幹部を含む11人を殺害したという。
IRNAは関係者の話しとして、「治安当局はテロリスト数人を無力化した」と伝えている。
シスタンバルチスタン州で活動する人権団体はSNSに動画を投稿。「警察署内で激しい銃撃戦が繰り広げられ、ヘリコプターが上空を旋回していた」と書き込んだ。
IRNAはイラン革命防衛隊の兵士27人が死亡した2019年の自爆テロに関与したとされる分離主義勢力が犯行に関与したと報じている。
しかし、犯行声明を出した組織は今のところ確認されていないようだ。
シスタンバルチスタン州で活動する過激派や分離主義勢力の多くが隣国パキスタンの山岳地帯に拠点を置いているとされる。
内務省の報道官はIRNAの取材に対し、「治安当局はテロリスト数人を無力化し、1人を逮捕した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
シスタンバルチスタン州ではこの数ヶ月、中央政府に対する反乱の一環として、小規模な銃撃戦やテロ攻撃が報告されている。