◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
コンゴ民主共和国のイスラム国(ISIS)系組織「民主同盟軍(ADF)」が東部地域の集落を襲撃し、民間人少なくとも14人を処刑した。地元当局が25日、明らかにした。
それによると、事件は北キブ州郊外の集落で24日夜に発生。ADFの戦闘員は畑仕事をしていた住民14人を拘束、斬首したという。
北キブ州知事室の報道官は地元ラジオ局の取材に対し、「住民数人が行方不明になっているという情報もあり、死者の数はさらに増える可能性がある」と語った。
また報道官は「この集落の家屋数軒が全焼し、数人が負傷した」と述べた。
コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばからコンゴの北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。
地元当局によると、ADFは近年、主に東部地域で活動を活発化させ、コンゴ・ウガンダ連合軍の取り締まりをかいくぐり、北キブ州やイトゥリ州で民間人を虐殺している。
同国では来月20日に大統領選第1ラウンドの投票が予定されている。
再戦を目指すチセケディ(Félix Tshisekedi)大統領は以前、同国最大の反政府勢力「3月23日運動(M23)」の支配下にある東部の一部地域では安全上の理由から投票所を開設しない可能性があると述べていた。