◎28日に市内の10カ所以上で発生した暴動により、少なくとも3人が死亡、数十人が負傷した。
バングラデシュ当局は29日、首都ダッカで行われた暴力的な抗議デモを主催した野党・バングラデシュ民族主義党の高官を逮捕・送検した。
地元メディアによると、28日に市内の10カ所以上で発生した暴動により、少なくとも3人が死亡、数十人が負傷したという。
市内では略奪、放火、機動隊とデモ隊の乱闘などが確認された。
ダッカ警察によると、28日の野党集会に参加した数十万人の一部が暴徒化し、警察官1人を暴行・殺害したという。
ジア(Khaleda Zia)元首相率いるバングラデシュ民族主義党はハシナ(Sheikh Hasina Wajed)首相の辞任と総選挙(来年1月までに実施予定)までの間、暫定政権に権力を移譲するよう求めている。
警察はジア氏に近い高官を逮捕・送検した。
地元メディアによると、ダッカ地裁は高官の保釈請求を棄却したという。
ダッカ警察の報道官は声明で、「暴徒がダッカ市内にある最高裁長官の公邸を襲撃した」と述べ、逮捕された高官がこの事件に関与したと非難した。
一方、バングラデシュ民族主義党は高官の逮捕を非難し、10月31日から3日間、全国の道路と公共交通機関を占領すると宣言した。
警察によると、28日の暴動に関与した約1300人が逮捕され、警察の取り調べを受けているという。また警察はバングラデシュ民族主義党の党首を含む関係者宅を家宅捜索した。
内務省の報道官は記者会見で同党を非難し、「この事件に関与した者はひとり残らず責任を負わなければならない」と述べた。