◎パレスチナ側の死者は3万5000人を超え、今も増え続けている。
2024年5月19日/パレスチナ自治区、ガザ地区、イスラエル軍の空爆で死亡した女性らの遺体(AP通信)

イスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区中心部を空爆し、少なくとも27人が死亡した。保健当局が19日、明らかにした。

それによると、ガザ中心部の建物にミサイルが着弾し、女性10人と子供7人を含む27人が死亡したという。

ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は戦時内閣の閣僚2人からの批判に直面している。

ガンツ(Benny Gantz)前国防相は6月8日までに戦後ガザの統治を含む計画を策定するようネタニヤフ氏に求め、応じなければ内閣を去ると警告した。

米ホワイトハウスのサリバン(Jake Sullivan)大統領補佐官(国家安全保障担当)は19日、ネタニヤフ氏を含む政府高官と会談。サウジアラビアがイスラエル国家を承認、パレスチナ自治政府がガザを統治するのを支援し、最終的にパレスチナ国家を承認するという米国の野心的な計画について協議した。

ネタニヤフ氏はパレスチナ国家を認めず、イスラム組織ハマスをガザから追い出し、国連などと連携してパレスチナを保護すると主張。米国の提案を拒否している。

ガザの保健当局によると、19日の空爆で死亡した27人の遺体は郊外の墓地に運ばれたという。

パレスチナ側の死者は3万5000人を超え、今も増え続けている。

エジプトとカタールが仲介する停戦交渉は暗礁に乗り上げている。ハマスは恒久的な停戦とイスラエル軍の完全撤退と引き換えに捕虜を解放すると提案。イスラエルはこれを拒絶し、ハマスを根絶すると誓っている。

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