◎キルギスで生活するパキスタン人は5000~1万人と推定されている。そのほとんどが正規のビザ・パスポートを持つ学生や労働者だ。
キルギス、首都ビシュケク(Getty Images)

中央アジア・キルギスの首都ビシュケクで暴徒に襲われたパキスタン国籍の学生が病院で手当てを受けている。パキスタン外務省が18日、明らかにした。

それによると、パキスタンの学生に対する暴力は先週初めて確認されたという。それ以来、主に市中心部の繁華街で暴力が多数報告されている。

国営メディアは不法移民の強制送還を求める集団が外国人を襲ったと報じている。

パキスタン政府は17日夜、ビシュケクの自国民に対し、不要不急の外出を避けるよう勧告。帰国を求める学生140人のために特別機を準備していると明らかにした。

内務省によると、学生を乗せた特別便は18日にパキスタン東部ラホールの空港に到着したという。

不法移民の強制送還を求める集団がパキスタン人だけを狙ったかどうかは不明である。

パキスタン外務省はビシュケクの駐大使がキルギス政府と連絡を取り合い、自国民の安全確保を進めていると声明を出した。

それによると、負傷した学生の一部はビシュケク市内の病院に搬送され、手当てを受けているという。ケガの程度は不明。

パキスタン政府は18日、駐キルギス大使を召喚し、学生への攻撃に抗議した。

シャリフ(Shehbaz Sharif)首相も深刻な懸念を表明。「自国民の安全を確保する取り組みを確認するため、関係閣僚をビシュケクに派遣する」と述べた。

一部の地元メディアは「パキスタン国籍の学生とみられる男性が暴徒に襲われ死亡した」と報じている。

キルギスで生活するパキスタン人は5000~1万人と推定されている。そのほとんどが正規のビザ・パスポートを持つ学生や労働者だ。

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