◎衝突はシレット中心部の地区で19日夕方に発生。ジア元首相率いるバングラデシュ民族主義党の支持者が暴徒化し、機動隊に襲いかかった。
バングラデシュ北東部シレットで野党支持者と機動隊が衝突し、数百人が負傷した。現地メディアが20日に報じた。
それによると、衝突はシレット中心部の地区で19日夕方に発生。ジア(Khaleda Zia)元首相率いるバングラデシュ民族主義党の支持者が暴徒化し、機動隊に襲いかかったという。
地元テレビ局は関係者の話しとして、「警察官を含む約300人が負傷し、そのうち何人かは銃弾を受けた」と伝えている。
別のメディアは警察官少なくとも150人が負傷したと報じた。
バングラデシュ民族主義党の地方支部によると、数千人の支持者が通りを行進し始めた直後に一部の暴徒が機動隊に殴りかかったという。
AP通信は警察関係者の話しを引用し、「一部の暴徒が警察のバリケードを破り、襲いかかってきたため、行動せざるを得なかった」と伝えている。
ジア氏らはハシナ(Sheikh Hasina Wajed)首相の辞任と総選挙(来年1月までに実施予定)までの間、暫定政権に権力を移譲するよう求めている。
野党はハシナ氏の与党が2018年の選挙で不正を働いたと主張。選挙を管理・監督する現在の選挙管理委員会を「政府の犬」と呼んでいる。
最新の世論調査によると、ハシナ氏の与党は議席を維持する可能性が高いようだ。
米国、EU、国連は先月、バングラ当局に暴力を避け、国際機関の監視の下、信頼できる選挙を実施するよう呼びかけた。