◎ウズベクは強力な権威主義を維持しており、目立った野党は存在しない。
ウズベキスタンの選挙管理委員会は10日、現職のミルジヨエフ(Shavkat Mirziyoyev)大統領が9日の早期大統領選で再選を決めたと発表した。
それによると、ミルジヨエフ氏の得票率は87%を超え、名ばかりの候補3人を圧倒したという。
同国では4月末、大統領の任期変更などの是非を問う国民投票が行われ、90%以上が賛成票を投じた。
これにより、大統領の任期は2期8年から2期14年に変更された。
ミルジヨエフ氏は2期目だが、憲法が改正された結果、これまでの2期はリセットとなり、2026年の任期満了後も最大2回、大統領選に立候補できるようになった。
ミルジヨエフ氏は2016年に独裁者のカリモフ(Islam Karimov)前大統領が亡くなった後に就任。ウズベクを自由と人権を尊重する国家にすると約束し、有権者の支持を集めた。
しかし、ウズベクは今も強力な権威主義を維持しており、目立った野党は存在しない。活動を許可されている政党はすべてミルジヨエフ氏に忠誠を誓っている。
ウズベクは他の東側・旧ソ連構成国と同じく、ロシアのウクライナ侵攻を非難せず、ロシアと西側の間で微妙なバランスを保っている。