◎エジプトでこのような倒壊・崩壊事故は珍しくない。
エジプト北部の都市アレクサンドリアで14階建てのアパートが倒壊し、少なくとも3人が死亡した。地元当局が27日に明らかにした。
それによると、事故は26日未明に発生。国営テレビは少なくとも8人が倒壊に巻き込まれ行方不明になっていると報じた。
地元当局は27日の会見で3人の遺体を収容したと発表したが、まだ行方不明者がいるかどうかには言及しなかった。
国営テレビは関係者の話しとして、「2人が救助され、市内の病院で手当てを受けている」と伝えている。
倒壊の原因は明らかになっておらず、消防が調査を進めているようだ。
エジプトでこのような倒壊・崩壊事故は珍しくない。農村部やスラム街には建築基準を無視した掘っ立て小屋が乱立しており、事故が多発している。
国営テレビによると、倒壊した14階建てアパートには16世帯が暮らしていたという。「その大半が倒壊前に避難を終えていた」と伝えられている。
アレクサンドリアや首都カイロのような大都市では不動産価格が高騰しており、利益を求めるデベロッパーが無許可でビルを増床することが多々ある。
北部の都市ダマンフールの4階建てビルで2月に発生した爆発事故では建物全体が崩壊。少なくとも6人が死亡した。
エジプト政府は近年、違法建築物の取り締まりに乗り出し、危険な住宅(主に掘っ立て小屋)で暮らす市民を新しく建設された都市に移動させている。
取り締まりの対象になって物件の多くが取り壊される。