◎イスラエルとエジプトは1979年に和平協定を結び、安全保障面で緊密な関係を保っている。
イスラエルとエジプトの国境(Getty Images/The Times of Israel)

イスラエル軍は3日、エジプト国境沿いで銃撃戦が発生し、自軍の兵士3人が死亡したと発表した。

軍報道官によると、容疑者はエジプト側からイスラエル領内に侵入したとみられ、国境警備に当たっていた部隊に発砲したという。

部隊はこれに応戦し、容疑者を射殺した。

軍報道官によると、死亡した兵士3人のうち1人は女性だという。容疑者の詳細は明らかにしていないが、一部メディアはエジプト人警察官と伝えている。

シナイ半島北部ではイスラム過激派が活動しており、両国の国境を越えて麻薬を密輸することもあるようだ。

イスラエルとエジプトは1979年に和平協定を結び、安全保障面で緊密な関係を保っている。国境付近で戦闘が発生することは稀だ。

銃撃戦は両国とパレスナチのガザ地区の国境が交わる地点の南東約40kmに位置する道路で発生したと伝えられている。

この近くにある国境検問所はエジプトからイスラエルとガザ地区向けの物資を運ぶ際に利用される。

イスラエル政府は10年前、アフリカの移民やシナイ半島で活動するイスラム過激派の侵入を阻止するため、国境沿いに有刺鉄線付きのフェンスを建設した。

エジプト軍は声明で、「治安部隊がこの地域で活動する麻薬密輸組織を追跡している最中に銃撃戦が起こり、イスラエル兵の死につながった」と述べている。同軍は亡くなった兵士3人に哀悼の意を表した。

イスラエル軍はその後の声明で、「麻薬密輸組織に対する夜間の取り締まりで約40万ドル相当の密輸品を押収した」と明らかにした。

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