◎昨年11月13日にイスタンブールのイスティクラル通りで発生した爆破テロでは子供2人を含む6人が死亡、99人が負傷した。
トルコの首都イスタンブールで9日、昨年11月に発生した爆破テロの裁判が始まった。検察は36人をテロに関連する多くの罪で起訴している。
昨年11月13日にイスタンブールのイスティクラル通りで発生した爆破テロでは子供2人を含む6人が死亡、99人が負傷した。
実行犯とされる女を含む15人の被告がイスタンブール地裁に出廷、21人は刑務所とみられる場所からオンラインで参加した。
現場に爆弾を置いたとされる女はテロ罪を含む多くの罪に問われており、有罪が確定すれば最大で終身刑7回と禁固1900~3000年を言い渡される可能性がある。
国営アナトリア通信によると、起訴状が被告の母国語であるアラビア語で読み上げられなかったため、被告側の弁護は次の審問まで延期されたという。
起訴状によると、実行犯の女と首謀者とされる男(未逮捕)はシリア北部に拠点を置く「クルド人民防衛部隊(YPG)」の工作員だという。
トルコ政府はYPGを国内で数十年にわたり反乱を続けてきたテロ組織「クルド労働者党(PKK)」の一派とみなしている。
米国とEUもPKKをテロ組織に指定している。
起訴状によると、2人の容疑者はYPGから特別な訓練を受け、爆発物を持ってトルコに入り、同組織が構築したネットワークの助けを借りてイスタンブールまで移動した。
この男は国外に逃亡したとみられる。
当局はこの男やPKKの司令官を含む複数人の逮捕状を取り、行方を追っている。