◎同国では先月末、大統領の任期変更などの是非を問う国民投票が行われ、90%以上が賛成票を投じた。
ウズベキスタン、首都タシケントの国会近く(Getty Images)

ウズベキスタンミルジヨエフ(Shavkat Mirziyoyev)大統領は8日、次回の大統領選を2026年から今年7月に前倒しすると発表した。

同国では先月末、大統領の任期変更などの是非を問う国民投票が行われ、90%以上が賛成票を投じた。

これにより、大統領の任期は2期8年から2期14年となることが決まった。

ミルジヨエフ氏は2期目だが、憲法が改正されれば、これまでの2期はリセットとなり、2026年の任期満了後も最大2回、大統領選に立候補できるようになった。

大統領府によると、大統領選は7月9日に行われる予定。ミルジヨエフ氏は現在65歳、2037年まで大統領を務める可能性が出てきた。

地元メディアによると、ミルジヨエフ氏が負ける可能性はほとんどなさそうだ。

ミルジヨエフ氏の前任であるカリモフ(Islam Karimov)前大統領は旧ソ連の崩壊から25年以上に渡って同国を統治し、最も残酷な独裁者のひとりとして恐れられた。

ミルジヨエフ氏は2016年にカリモフ氏が亡くなった後に就任。ウズベクを自由と人権を尊重する国家にすると国民に約束し、有権者の支持を集めた。

ミルジヨエフ氏はカリモフ氏の強権的な政策を緩和してきたが、同国は依然として強い権威主義を維持しており、目立った野党はいない。

地元メディアによると、議席を持つ野党はすべてミルジヨエフ氏とその政策を支持している。

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