◎通貨切り下げ、外貨不足、輸入品の値上がりは市民生活に大きな影響を与えている。
エジプト統計局は10日、先月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で32.7%増となり、2月の31.9%から上昇したと発表した。
それによると、食品の値上がりが最も大きかったという。
同国は経済危機と通貨安の真っ只中にある。
通貨切り下げ、外貨不足、輸入品の値上がりは市民生活に大きな影響を与えている。
通貨切り下げ(自国通貨が弱くなるように為替レートの交換比率を対外的に引き下げること)は国際通貨基金(IMF)の融資30億ドルを得る条件のひとつであり、1年以上維持されている。
アナリストによると、ラマダン関連の季節品の価格高騰、インフォーマル市場における通貨切り下げの影響、原材料不足の影響などがインフレ率を押し上げる主な要因になっているという。
エジプトのCPIの最高記録は2017年7月の32.952%。この時もIMFの要請を受け、通貨を切り下げていた。