◎エチオピア軍とティグレ人民解放戦線(TPLF)の紛争は2020年11月に本格化し、民間人数万~最大60万人が死亡、数百万人が国内避難民となった。
エチオピア議会は22日、北部ティグライ州を実行支配するティグレ人民解放戦線(TPLF)をテロ組織の認定リストから除外した。
エチオピア軍とTPLFの紛争は2020年11月に本格化し、民間人数万~最大60万人が死亡、数百万人が国内避難民となり、数万人が近隣諸国に逃れたと推定されている。
政府とTPLFは昨年11月に和平協定を結び、復興に向けた取り組みを進めている。
国営メディアによると、国会はTPLFをテロ組織の認定リストから除外する決議案を賛成多数で可決したという。
TPLFは2012年5月にテロ組織に指定された。
TPLFのレダ(Getachew Reda)報道官はSNSに声明を投稿。「この決定は復興に向けた取り組みを加速させるだろう」と述べた。
11月の和平協定により、500万人以上が暮らすティグライ州の通信、銀行業務、その他の基本的なサービスが再開された。
国会は現在、紛争で荒廃した北部地域を復興する200億ドル規模の予算法案を審議している。
米政府は今週初め、ティグライ紛争に関与した全ての当事者(エチオピア政府、TPLF、エリトリア政府)が戦争犯罪と人道に対する罪を犯したと発表した。
エチオピア外務省はこれに強く反発し、「米国の主張はひどく偏ったものであり、扇動的」と批判した。