◎プラヤデルカルメンでは麻薬カルテル関連の取引、資金洗浄、ビーチリゾートでの違法ビジネスなどが社会問題になっている。
メキシコの検察当局は21日、キンタナロー州のビーチリゾート「プラヤデルカルメン」で拷問を受けたとみられる市職員4人の遺体が見つかった殺人事件について、10人を逮捕したと発表した。
事件は今月11日に同市内で発生。4人の身体には拷問を受けたような跡があり、車に詰め込まれた状態で発見された。
警察は4人が利用したバーの従業員が殺人に関与したとして捜査を開始し、10人を逮捕した。
公安当局によると、殺害された4人は市の検査官で、このバーが麻薬取引や違法ビジネスに関与していないか調査していたという。
バーの従業員10人は検査官を刺殺した後、遺体を車に詰め込み、別の場所に放置したとされる。警察は事件発生後、バーの従業員が店内の床を掃除しているところを確認していたようだ。
警察は容疑者の認否を明らかにしていない。
地元メディアによると、プラヤデルカルメンでは麻薬カルテル関連の取引、資金洗浄、ビーチリゾートでの違法ビジネスなどが社会問題になっているという。
2017年に市内のバーで発生した銃撃事件ではカナダ人とイタリア人を含む5人が殺害されている。犯人は捕まっていない。2019年に市内のバーで発生した銃乱射事件では7人が死亡している。