◎物体の目的や正体は分かっていない。
米国防総省が公開した写真、F22戦闘機(Getty Images)

ホワイトハウスは10日、アラスカ州の高高度を飛行していた物体を撃墜したと発表した。

国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官は記者団に対し、「物体の大きさは小型車ほどで、人口の少ない地域を飛行していた」と語った。

カービー氏によると、F22戦闘機は大統領命令に基づき、10日の東部時間13時45分頃に物体を撃墜したという。

カービー氏は、「バイデン(Joe Biden)大統領は正体不明の飛行物体を撃墜するよう命じた」と述べた。

物体の目的や正体は分かっておらず、カービー氏は記者の「気球」という発言を訂正した。

カービー氏は撃墜した理由について、「物体はアラスカ上空4万フィート(1万2000m)を飛行し、民間機に脅威を与える恐れがあった」と説明した。

またカービー氏は「物体は米国の領海内に落下し、その残骸は先週サウスカロライナ州沖で撃墜した気球よりはるかに小さい」と強調した。

カービー氏によると、当局は9日の夕方に物体を発見・監視していたという。

カービー氏は「F22は物体に接近し、誰も乗っていないことを確認。バイデン大統領はこの情報を受け、撃墜を命じた」と述べた。

国防総省のライダー(Pat Ryder)報道官は、「F22は東部標準時13時45分にサイドワインダーミサイルで未知の速度で動いていた物体を撃墜した」と説明した。

ライダー氏とカービー氏は物体が撃墜された正確な地点を明らかにしなかったが、地元メディアによると、連邦航空局(FAA)はアラスカ北部デッドホースの空域を閉鎖したという。

カービー氏によると、現時点で無許可で米国上空を飛行する物体は確認されていないという。

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