◎モルディブ民主党の予備選は28日遅くに行われ、ソーリフ氏が現国会議長のナシード元大統領を破った。
モルディブのモハメド・ソーリフ(Ibrahim Mohamed Solih)大統領が28日、党予備選に勝利し、9月の大統領選に出馬することが決まった。
地元メディアによると、モルディブ民主党の予備選は28日遅くに行われ、ソーリフ氏が現国会議長のナシード(Mohamed Nasheed)元大統領を破ったという。
ナシード氏は2018年の大統領選前に実刑判決を受け出馬できず、代わりにソーリフ氏が候補に指名された。
ソーリフ氏は親中派のヤミーン(Abdulla Yameen)前大統領を破り、同盟国インドの支援を受け債務危機を何とか乗り越えた。
一方、ナシード氏は2008年に行われた同国初の複数政党による選挙で大統領に選出されたが、2012年に国民の激しい抗議デモを受け辞任。2013年の大統領選に出馬し敗れた。
ナシード氏はリベラルな政策を推進する欧米寄りの政治家で、2021年にイスラム国(ISIS)を支持する地元グループに暗殺されかけた。
地元メディアによると、現時点で大統領選に立候補した候補はソーリフ氏のみ。最大のライバルであるヤミーン氏は昨年末、マネーロンダリングと収賄で禁固11年の実刑判決を受け服役中である。